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07.15.14:03 [PR] |
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04.11.01:18 記憶の濃淡 |
驚くほど
時間の感覚が速くて
昨日のことが
とても遠くに感じられるのは
昨日のことを
無意識に
遠ざけようとしているのだろうか
ひとは
自分に不都合な記憶は
無意識に消し去ろうとする
それは
防衛本能の一部
自分を
苦しめないための
本能的なものなのだと
そうして
やすらかなもの
楽しいものだけを
抱えてゆこうとするのだと
誰もが
穏やかでありたいのだ
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04.08.17:08 停電の夜 思うこと |
まさか
もうあんな地震がくるとは思っていなかった
明るいほうへ向かっていこう
向かっていかなくては...とどこか思いきかせていた
多分みんながそうだったはず
緊急地震速報の音は
もうどこか遠い記憶になりかけていて
携帯電話のそれは
別次元でなっている防犯ベルみたいな距離感で
もう
疑心暗鬼になりながら揺れを待つしかなかった
ふわふわと明るい視界が薄れてゆくと
またあのときの恐怖が甦る
また
またあの悲しみが
最初から繰り返されるのか
動悸とともに
流れる脳裏に浮かぶもの
なにを
どうしたらいいのかわからず
放してはいけないものを
掌のなかに握りしめる
神様は
なにかを教えるために
いろいろな事象を起こしているのかな
昔クリスチャンの友だちが
瞳を輝かせながらそういっていたのを思い出す
でも神様は
その友だちを連れて行ってしまったから
私は神様などは信じないけれど
いろいろな事象は
忘れていた感謝の気持ちや
誰かを大切だと思う気持ちを
塗り返すように
新しく胸に植えつけてゆく
真夜中に誰かを思う気持ちが
暗闇に浮かぶ仄明るい光のように
心の中に
ともったのも確かなこと
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04.04.21:11 各々。 |
追い立てられるように過ぎる日々
それは
さなかにいると気がつかないけれど
側面から見ると
どこか虚無的で
日常のなかでは
いろいろなものに囲まれているけれど
そのバランスがとても大切だと
ひとつ
なにかが欠けてしまうと
それが
意外と大きな存在だと気がつく
人には順応性があるから
やがて欠けていることも
慣れてしまうのだろうけれど
なにをもって満足というのだろう
我慢を美徳とする国で育つと
それを求めないことも
美しさと評される
何をよしとするか
そのひとそれぞれの胸の内にきかなければ
本当のところはわからない
価値観すらさまざまで
それを肯定することも
否定することもしたくはない
自分の価値観は自分の中に
守るものは
その中にただひっそりとあればいい
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04.01.00:59 宛先のない手紙 |
ネットで
知り合った人の
やるせない思いを聞く
どんなきっかけでも
大事にしたいと思うから
表現するための
言葉を選ぶ
時空を越えて
語り合えること
いまだに
不思議でならないけれど
それは
奇跡的な出逢いだとも思う
いまという
時を共有できる驚き
どうか
元気なあなたで。
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03.29.21:26 pain. |
一昨日から胃が痛み始めた。
身体の中の弱い部分に
環境や心境の変化から送られるサインだ。
ストレスを感じているつもりはないけれど
不調和の兆しが現れることは、
身体の防衛本能のひとつ
食べても食べても、
お腹の中に怪獣が住んでいるみたいに
食べたものが次々と消化され、
胃壁までも消化し始めた数年前のある日、
私は初めて胃カメラを飲むことになった。
主治医の先生は星が好きな方で
待合室にはたくさんの星や動物の写真が飾られていた。
星でもみれば、治るんだけどね..。
治すにはストレスから離れることだよ。
先生はにこにこしながら言った。
わかっている。
その頃色々と問題を抱えていた。
でも日常という布地に織り込まれたストレスだけを取り除くことは
生きることをやめることに等しくて。
身体の不調は
薬でおさえられるから、まだ良質なほう
目に見える細胞の修復は
わかりやすくて..なんてことはないのだと思う。
人間はおどろくほど環境に適応していく。
適応という言葉は適当ではないのかもしれないけれど
明るい光が好きなやわらかで強い生き物だ
ひとも
光に向かって伸びる植物の本能に似ているのかな..。
毎日テレビやwebに流れる文字をみるにつけ、
心が痛み重くなることばかりだけれど
立派なことはできないけれど...
きっと誰もが
いまここにいることに意味があるように..。